シリーズ「透析リハ」33 -屋外で運動をすることによる心の作用編-
- 透析リハ
1. 心も元気にする屋外運動
運動が身体に良いのはもちろんですが、実は心にも多くの良い影響を与えることがわかってきています。
中でも屋外での運動は、自然環境がもたらすリフレッシュ効果も加わり、ストレスの軽減や気分の向上に効果的です。
忙しい日常の中で、自然の中を歩くだけでも心が軽くなるような感覚を覚えることはないでしょうか。
2. 太陽とセロトニンの力
その背景には、太陽光を浴びることで「セロトニン」という神経伝達物質が活性化されることが関係しています。
セロトニンは感情の安定や幸福感に関わる重要な物質で、うつ症状の予防や改善にも効果があるとされています。日光の下で軽い運動をすることで、より自然にこの作用を得ることができます。
3. 自然がもたらす五感への癒し
また、自然の風景や音、空気といった五感を通じた刺激も心にやさしく働きかけます。
これらの刺激は自律神経を整え、不安や緊張を和らげる効果があるといわれています。結果として、夜の眠りが深くなり、睡眠の質が向上する人も多く見られます。
4. 習慣化で得られる心の安定
屋外運動は、続けることでその効果がより安定して現れます。週に数回でも自然の中を歩く
時間をつくることで、ストレスに強い心の土台が育ちます。特別な運動でなくても構いませ
ん。散歩や庭の手入れ、公園でのストレッチなど、生活に取り入れやすい形で続けていくこ
とが大切です。






