シリーズ「透析リハ」36 -身体を温め「ホットパック」を用いたリハビリテーション編-
- 透析リハ
今回は、じんわりとした温かさで心身をほぐす「ホットパック」を用いたリハビリテーションについてご紹介します。
透析中の時間は、ただ横になっているだけではなく、お身体のメンテナンスをする絶好の機会でもあります。
1. ホットパック(温熱療法)とは?
ホットパックとは、温熱を保持できる専用のパック(加温材)を患部に当て、身体を温める治療法です。
当院では、透析中のベッドサイドでこのホットパックを実施しています。
心地よい温もり
蒸しタオルのような、優しく包み込むような温かさです。
手軽で安心
横になったまま、腰や肩、足など気になる部分に当てるだけで受けられます。
リラックス
身体が温まることで副交感神経が優位になり、透析中の緊張を和らげます。
2. 透析患者さんにとっての効果
透析を続けている方は、血管の硬化や運動量の低下により、血流が滞りやすくなることがあります。
ホットパックには、こうしたお悩みに対して以下のような効果が期待できます。
痛みの緩和
筋肉の緊張をほぐし、肩こり、腰痛、関節の痛みを和らげます。
血流の改善
血管を拡張させて血の巡りを良くし、足先の冷えやしびれの改善を助けます。
柔軟性の向上
温めることで組織が伸びやすくなり、その後のストレッチや運動の効果を高めます。
3. 安全に行うために
ホットパックは心地よいものですが、安全を最優先するため、以下の点に配慮しています。
体調の確認
血圧の状態や皮膚の感覚、炎症の有無など、その日の体調によっては実施を控える場合があります。
低温やけどの防止
皮膚がデリケートな方も多いため、タオルの厚みを調整したり、こまめな温度確認を行ったりしています。
専門職による管理
医療専門スタッフが、患者様の反応を見ながら適切な時間と部位を選択して行います。
4. 当院での取り組み
花の丘病院では、「透析中も快適に」過ごしていただくことを目標に、このホットパックをリハビリテーションの一環として積極的に取り入れています。
患者様からは、 「身体が温まって、透析中の腰の痛みが楽になった」 「足の冷えが取れて、リラックスして過ごせる」といった、お喜びの声を多数いただいています。
「肩や腰が重いな」「足が冷えるな」と感じている方は、ぜひお気軽にスタッフまでご相談ください!



