タイトル:シリーズ「透析リハ」14 -認知症予防の必要性編
- 透析リハ
花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士 森優太
本日は、透析利用者さんが知っておくべき「認知症予防の必要性」について紹介します。
●認知症予防の必要性
認知症を予防するには、運動や体操、脳トレなどのトレーニングを継続的に行うのが良いといわれています。既に運動習慣がある方もみえるかもしれませんが本日は認知症予防としてどのような運動が効果的か説明をしていきます。
●認知症予防におすすめの運動
・有酸素運動
WHOでは65歳以上の高齢者に対して、週に150分~300分の中強度の有酸素運動、あるいは週に75分~150分の高強度の有酸素運動を推奨しています。ウォーキング、踏み台昇降運動(ステップ)、ジョギング等が望ましいと言われています。
・無酸素運動
筋力トレーニングなど短時間に強い力を要する運動です。簡単に、筋肉の名前を覚え、今どこを伸ばしているのか、どこを鍛えているのかを意識しながら行うとより効果的です。スクワット等で筋肉が鍛えられ転倒リスクを低減できます。
・その他
サッカー、ゲートボール、卓球、ゴルフなどの競技は対戦型のスポーツとなります。勝つための戦略や、思考力、判断力を要するため、脳のトレーニングになります。さらに、一人ではできないため、仲間とのコミュニケーションにより脳が活性化されます。
上記はあくまで選択肢の一つではありますが、まずは何らかの運動を始めてみる、そして継続していくことが重要です。何より運動を楽しく思えることも必要で、そのためにはだれかと一緒に行うことも長続きの秘訣かもしれません。