シリーズ「透析リハ」13 -外出や交流の必要性編-
- 透析リハ
花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士 森優太
本日は、透析利用者さんが知っておくべき「外出や交流の必要性」について紹介します。
外出や交流の必要性
筋力が低下したり、人と会うのが億劫になると、外出を避ける方が多くいます。
しかし、家に閉じこもり体を動かさないでいると、さらに筋力が低下しさらには認知機能が低下するといった悪循環をまねいてしまいます。
外出や交流のメリット
1)体力を維持・向上できる
自宅にいるときよりも自ずと歩く量や活動量が高くなります。また、下肢の筋力維持向上につながり体力のアップにもつながります。また、外出で友人等を交流して望ましい運動の方法が共有でき波及的に健康になる可能性が考えられます。
2)社会との関わりが増える
例えば、最寄りの趣味の会やスポーツの会に参加することで共通の好みをもった方同士で会話がはずみ笑顔が増えることが考えられます。また、上記のような組織の参加のみでなく、ご近所さんや、行きつけのカフェや食料品の定員さんとあいさつ程度を実施するだけでも、孤独感を感じくいことが期待されます。
3)認知症・うつ病の予防になる
外出することで、綺麗な景色、自然豊かな風景を感じることで気分が晴れたりすることもあります。また、外出するためには、外行きの服装に着替え、待ち合わせの時間までに整容動作を行う等、考えて行動して生活リズムの安定化につながります。
外出を増やすための方法
例えば、①用事や目的を作る、②外出の不安を解消する、③利用できる交通手段を把握する等
があげられます。