シリーズ「透析リハ」2 ―筋トレ編―
- 透析リハ
シリーズ「透析リハ」2 -筋トレ編- 花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士 森優太
本日は、透析利用者さんに求められる「筋力トレーニング」について紹介します。
透析なのに『筋トレ』というと、「難しい」「しんどい」「一人でできない」という印象ではないでしょうか。
確かに『筋トレ』は方法や負荷量を間違えてしまうと、痛みがでたり長続きできない可能性があります。
しかし透析利用者にとって、適切な『筋トレ』は体調管理や日常生活活動の維持に欠かせません。
- 筋トレに必要な3原則
① 日常生活に、やや負荷を加えた『筋トレ』をしましょう。
→自覚的に「楽である」~「ややつらい」の間がおすすめです。
② 継続した『筋トレ』を実施しましょう。
→週3~5回程度の『筋トレ』を継続することがおすすめです。
③ 歩行能力向上等目的にあった『筋トレ』をしましょう。
- 筋トレの方法
① 重りやセラバンドの活用しましょう。
→透析中に筋トレを実施する場合は仰向けで行うことが多いです。その際は、重りや
セラバンドを用いて、やや負荷を加えた足上げ等を実施することがおすすめです。
② 自分の体重を利用しましょう。
→立っている姿勢でスクワット・踵上げ、椅子からの立ち座りの実施がおすすめです。
一般的な流れとして、準備体操(3~5分)→筋力トレ (10~15分)→整理体操(3~5分)
の20分程度から始めることが継続のコツです。(当院透析センター利用中に出来ます。)
当院透析センターの特徴は、理学療法士が透析利用者お一人お一人に最適な運動指導や
自宅でもできる運動内容の提案を行っている点です。ぜひご利用・ご相談ください。
次回は、透析利用者さんに求められる「有酸素運動」について紹介していきます。