シリーズ「透析リハ」3 ―有酸素運動―
- 透析リハ
『有酸素運動』は、ウォーキングのように軽度~中等度程度の負荷を継続的に実施する運動です。
透析利用者さんにも様々な健康改善効果が報告されています。
透析利用者さんにおススメ!!有酸素運動の具体例
①ウォーキング
→自宅周囲の歩道や、最寄りの公園でのウォーキングがおススメです。ウォーキングする際は運動靴を履いて
大きく腕を振り、少し速歩きをすることで効果がみられます。
②自転車こぎ
→ペダル型の機器を用いて漕ぐことが出来ます。最近ではホームセンター等で安価でコンパクトな製品も販売
されており、場所を取らずに使う事が出来ます。
③椅子に座って腕振り・足踏み
→外出が億劫であり、特別な機器がなくても可能です。椅子に座った状態で、大きく腕振り・足踏みを実施
します。転倒するリスクも少なく、体力に自信がない方はおススメです。
有酸素運動の時間と頻度
腎臓リハビリテーションガイドラインでは、有酸素運動は週に3~5回で20-40分程度の実施が推奨されています。
また、負荷量に関しては「ややつらい」程度の内容を行うことで効果がみられます。
当院では、透析中に希望者には『自転車こぎ』を実施して頂いています。
また、可能な限り、前回に取り上げた「筋力トレーニング」と「有酸素運動」を組み合わせるとより健康改善効果
が高まることが分かっています。
次回は、透析利用者さんに求められる「日常生活で活動量を増やすコツ」をご紹介します。