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シリーズ「透析リハ」11  -ロコモを知ろう編

  • 透析リハ

本日は、透析利用者さんが知っておくべき「ロコモ」について紹介します。

ロコモとは?

ロコモティブシンドロームとは、英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモティブ(locomotive)」からつくった言葉で、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態を指します。ロコモとはその略称です。

ロコモの原因

ロコモの原因には、運動器そのものに何らかの異常(疾患)が発生するものと、加齢に伴う運動器の機能低下があります。運動器の疾患としては、腰痛や肩こり、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症などもロコモの原因となります。加齢によって運動器の機能低下が起こると、立つ、歩く、そのためにバランスを取る、指先の器用さ、反射神経や運動のスピード、深部感覚などが低下します。

ロコモの評価

下肢の筋力を測定するテストで、片脚または両脚で一定の高さから立ち上がれるかどうかによってロコモ度を判定します。 立ち上がりテストの方法 (1)40cm の台を用意します。 (2) 両脚テストを行います。 (3)できなかった人は ロコモ度2 になります。 できた方は次に片脚テストを行います。 (4)どちらか一方の片脚で40cmの高さから立ち上がれない人はロコモ度1 になります。

ロコモの予防対策

例えば、椅子に腰かけて立ったり座ったりする動作を繰り返すことが良いと考えます。慣れてきたら机に手をつかずに行い、それも簡単にできるようになったらスクワットに移行することで筋力の向上が期待されます。

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