シリーズ「透析リハ」12 -生活不活発病を知ろう編-
- 透析リハ
花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士 森優太
本日は、透析利用者さんが知っておくべき「生活不活発病」について紹介します。
生活不活発病とは?
生活不活発病とは「生活が不活発になった」ことが原因となり、あらゆる体や頭の働きが低下する病気です。「動けない」、「動きにくい」のでますます「動かない」ようになり、生活不活発病がいっそう進んでいきます。
生活不活発病の原因
生活不活発病は、生活の仕方に変化が生じ、「生活が不活発」になることで起こります。生活が不活発になるきっかけは、人によってさまざまですが、以下のようなものがあります。
1)社会参加の低下
2)生活動作自体のやりにくさ
3)生活動作の量的制限
生活不活発病の早期発見
生活不活発病は悪循環をきたして進行していくため、早く発見して早めに対応することが重要です。厚生労働省では、生活不活発病が起こりやすい地震や台風・大雨・洪水などによる自然災害災害時に、生活不活発病チェックリストの利用による早期発見・早期対応を推奨しています。
生活不活発病の予防・改善のポイント
・少しずつでも歩く時間を設けるなど活発に動く時間を増やすこと
・杖や装具を工夫して安全に歩ける環境を整えること
・家事や趣味、やりがいや充実感を感じられる役割や生きがい・社会参加の機会を持つこと