シリーズ「透析リハ」24 -筋トレ・有酸素運動の併用効果について紹介編-
- 透析リハ

花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士 森優太
本日は、筋力トレーニング・有酸素運動の併用効果について紹介します。
①筋力トレーニングと有酸素運動について
有酸素運動とは、筋肉への負荷が比較的軽い運動のことで、ウォーキングやジョギング、自転車などが当てはまります。 一方、筋力トレーニングとは、筋肉に負荷をかける運動です。 筋肉の強化を目指す筋力トレーニング(=無酸素運動)は自宅でも行え、短時間でも継続することで筋肉量を増やすことが期待できます。
②筋力トレーニングと有酸素運動の効果の違いについて
筋力トレーニングを実施することで、例えば筋肉量や筋力が向上します。これは、日常生活で立ちやすさ、歩きやすさ等の改善が期待されます。一方で、有酸素運動を実施することで、長時間の歩きやすさ、1日の生活動作の疲れにくさ等の耐久性や心肺機能の改善につながります。このように、筋力トレーニングと有酸素運動では、それぞれ効果が異なることが言えます。
③ 筋力トレーニングと有酸素運動の両者の実施必要性
先日の筋力トレーニングと有酸素運動の効果の違いを考慮した場合、どちらかの運動実施することも健康効果はみられますが、両者を実施した方がより健康的であることが分かっています。つまり、筋力トレーニングで筋力をつけて、有酸素運動で心肺機能を高めることで、より生活のしやすさや生活の質が向上することが期待されます。普段の散歩(ウォーキング)のみでなく、散歩前にスクワット等の筋力トレーニングを実施することが推奨されています。