シリーズ「透析リハ」27 -簡単に安全できる有酸素運動について紹介編-
- 透析リハ

花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士 森優太
本日は、簡単に安全できる有酸素運動について紹介します。
① 有酸素運動とは
有酸素運動とは、歩行、ジョギング、水泳など、全身の筋肉を動かす中等度の運動であり、1 回の運動時間は20~60分で、週に150分以上行うことが推奨されています。
効果としては、基礎代謝を上げて太りづらい身体になる、血圧が安定して健康を維持できる等があります。
② よく聞く有酸素運動時の問題点
有酸素運動時の問題点として、例えば「歩行(ウォーキング)」を考えた際に、以下のような問題点があることが散見されます。
- 筋力低下、歩行能力低下による安定して歩く事ができない
- 股関節や膝の痛みがあり、歩くことができない
- 家の周りの屋外の歩ける歩行路がない
- 多忙のため着替えて屋外に行く時間がない
③ 簡単にできる有酸素運動の紹介
上記のように、
1)安全に、
2)足の負担がなく
3)屋内で実施可能な
有酸素運動を紹介します。
その方法として座った状態でその場で腕振りをすることで、「歩行(ウォーキング)」の代用が可能となります。
ポイントとしては、先述したように、1 回の運動時間は20~60分で、週に150分以上行うことが重要です。また、個人の機能に合わせて両手をペットボトルを把持して腕振りをしたり、足踏みをして腕振りを実施することで、より効果がでやすい可能性があります。